水を飲むということ

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水を飲むということ

 急に真面目な話になるが、まだまだ知られていないニャンコの実態をぜひみなさまにも知っていただきたい。(知っている方は読み飛ばしてください)  ニャンコの祖先は、砂漠で暮らしているリビアヤマネコである。  暑くて乾燥している地帯で暮らしていたので、ニャンコの身体はわずかな飲水量でも生きていけるような身体の仕組みになっている。  どのような仕組みかというと、腎臓で尿を濃縮し、水分を体内で有効に使えるようにするというものである。  逆にいうと、その仕組みがあるゆえに腎臓に負担がかかりやすくもある。  そんなわけで、ニャンコはある程度水を飲まなくても平気だ。しかし腎臓への負担を考えると、水は飲まなくてはいけない。絶対に。それは人間と同じである。  ただ水を飲まなくてもニャンコは平気なものだから、喉の渇きに鈍感でもある。しかも面倒くさがりだ。水を飲もうかなと思った時に水飲み場が近くにない時「ま、いっか!」となりがちである。  そのため水を置く箇所を増やすなど、飼い主が飲水量を調節してあげる必要がある。  人なら「飲め!」と言えば終わるが、ニャンコはそうはいかない。飲んでくださいと平伏されても、飲みたくない時は絶対飲まない。それがニャンコである。  私もどうやって水を飲んでもらうか悩んでいたところ、知人に紹介してもらったのがオーカッツの「ヘルスウォーターボウル」である。  ただの陶器の器なのだが、前評判通り面白いぐらい水を飲む。  なぜそんなに飲むのかというと「素材となっている鉱物の影響で水がまろやかになるから」だそうだ。よくわからない。  危険なものではなさそうなので使っている。  ニャンコと暮らしている方、ぜひ試してみてください。 917bbceb-4319-4f53-86f9-1cd9b95870f1 ※滴る水が好きで、蛇口から流れる水に頭を突っ込んで観察した結果、頭頂部が逆立ってワイルドになったこむぎ
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