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三週間後、凌雅から『メリークリスマス』のメッセージと共に、大きなツリーの画像がメールで送られてきた。
クリスマスを一緒に過ごしてからの別れは余計に辛いと言って、凌雅は十二月に入ってすぐに発ったのだ。
この選択は正しかったのだろうか、と沙紀は自問自答を繰り返していた。
行かないでほしいと言っても良かったのだろうか。自分もついていくと言えば良かったのだろうか。けれど、それではきっと何も変わらないだろう。
凌雅は「待っていてほしい」とは言わなかったけれど、「さよなら」とも言わなかった。
別れ際の凌雅の表情を思い出すと、後悔の念が押し寄せた。
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