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私の名前は石渡雫。今年新しく中学生になったばかりだ。 「雫ちゃん、一緒に理科室行こ〜!」 「いいよ〜!」 この子は芽衣ちゃん。中学校に入学してから仲良くなったけど、気が合うからよく一緒にいる。 「歩夢、早くしろよー」 「わー、待って待って!」 そして、この子は浜崎歩夢。 ――私が今、大好きな男子だ。 まず、顔がものすごくタイプ。目がくりっとしていて、色白の肌と少しくるくるしている髪。だから一目惚れだったし、話すたびに、優しいとことかちょっと抜けてるとことか男らしいとことかを知っていって、どんどん惹かれていった。 理科の授業が終わり、友だちと雑談し始める。 「ねーえー、詩織〜!なんであんなに可愛いんだろ?」 「知るか。てかさ〜雫があまりに可愛い可愛い言いすぎて可愛く見えてきたんだけど!どうしてくれるのー!」 「いや元々可愛いから!」 出身小学校もクラスも部活も一緒の詩織とは仲もいいし、私が浜崎のことを好きということも知っている。 「ったくもう!ヤンデレ女ー!」 若干、いやめちゃくちゃ口悪いけど一応学級委員のいい子だ。 「がちそれな!」 「女子話に口挟んでくんな!」 横から割り込んできたのは舞谷。最近良く話す男子だ。 「なにがそれななの?」 私が聞くとこう返された。 「ヤンデレ女〜(笑)」 「・・・っ」 「もう、舞谷!それ言っていいの私だけなんだけど?特許取ったからww」 「はぁ?ww」 「ちょ、特許って何?!」 これが私の日常。あ、違う違う。もうひとり来る。 「あ〜、職員室遠かった〜!」 そう、浜崎だ。 「おかえり〜」 大好きな浜崎に声をかけると、浜崎は私の席の後ろに座ってくれた。 「疲れた!」 「ふふっ、お疲れ様」 そういうと、ニコニコ嬉しそうに笑う浜崎。 浜崎や詩織や舞谷たちと話しながら、私も一緒に笑った。
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