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3話
金曜日の部活が終わってから家に帰る。
ちょうど女バスも終わったところみたいで、愛奈がこちらに駆け寄ってきた。
「歩夢っ!おつかれー」
「おつかれー」
愛奈とは幼馴染みたいな関係。親同士が仲良くて、よく話したりしている。
「今日の練習まじキツかったんだけどー!」
「だよな」
愛奈からはこの前、突然告白された。
好き、と言われても、仲のいい友達くらいにしか思ってないし、諦めないって言われても付き合う気にはなれなかったけど。
しばらく話しながら歩いていくと、突然愛奈が言った。
「あ、私ちょっと用事あるから先帰って?」
「??分かった」
愛奈は角を曲がっていなくなった。
やがて、俺は家の近くの公園によった。少しぼんやりしたかったからだ。
「・・・っ!」
「ん?・・・愛奈?」
愛奈の声が聞こえた気がして立ち止まる。用事があるって言ってたけど、何してんだろ。
声が聞こえた方に足を進める。
「たーくやっ♡お預けばっかでひどいよぉ・・・!ね、来て・・・?」
「ったく、愛奈は寂しがりやだなぁ・・・何日ぶりだっけ?」
「・・・・・・え?」
愛奈と、卓也?なんで?
「5日ぶりだよっ?キスとかばっかで・・・きちんとセックスしてないじゃん!」
「分かった分かった、今日はちゃんとしよ?」
道からは見えない木の陰で、愛奈と卓也が、キスをしていた。
「そういえばカノジョとはじゅんちょー?」
「まぁまぁってとこ?お前こそ他の男と何回したんだよ?」
「えーないしょーw」
話しながらお互いに服を脱ぐ2人。
あっという間に全裸になり、そういうこと――卑猥なことをし始める。
「は・・・?・・・・・・っ!?」
もう見ていられなくなって後ろを向き、走り出した。
友達と幼馴染みが、セックスしてた・・・・・・そんなこと、信じられない――いや、信じたくない。
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