エピローグ

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エピローグ

…サンタクロースは白い世界に佇み、正一を見守っていた… 「お前という子は、昔も今も… 金や物に対する“欲“が無い」 困った笑みを浮かべ、契約を交わした当時を思い出す。 (買い出しに使った残りの契約金は全て、兄妹達にあげてしまった。 そんな子であるが故に…私は考えたのだ。 契約終了の時、退職金を渡しても。 決して喜んではくれないだろう、と。 だから…新たな人生を歩んでゆく、お前の環境を作る事にしたのだ) 周囲を笑顔にする正一を見詰め、サンタクロースは微笑んだ…
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