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「失礼しました」
ケイタくんがケーキを1つ交換してくれた。
別のお客さんの相手してたのに、聞いててくれたんだ。
「この箱に詰めてみて。困ったら呼んで」
「はい」
箱詰め任された!
ケイタくんが会計している間に詰めなきゃ。
「出来た?」
「一応入りましたけど……」
「オッケー、隙間にはこれを入れてケーキが動かないようにするんだよ」
そう言いながら、ケイタくんが箱詰めを完成してくれた。
「じゃあこれお渡しして挨拶して」
僕の最初のお客さん。
緊張しながら袋を差し出した。
「ありがとうございました」
お客さんの姿が見えなくなってホッとしていると、ケイタくんが褒めてくれた。
「よく出来ました」
「でも僕間違えて――」
「間違えて箱詰めする前にちゃんと確認出来たじゃないか。純くん若いし、ケーキの名前なんてすぐ覚えるよ」
そうだといいけど、早く覚えなきゃ。
その後も次々にお客さんが来て、列が出来てしまうと焦ったけれど、ケイタくんは終止穏やかに指導してくれて、あっという間にバイト初日が終わった。
すると店長がやって来た。
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