66人が本棚に入れています
本棚に追加
「もう、こんな時間…」城へ行った時はまだ明るかったが既に空は赤く染まっている
「すいません、長い時間お話を…」と申し訳なさそうに言われる
「いえ、仕方ありませんよ。それにあいつらが捕まるんですもの!いいことだわ。」
「そうですか」とフッと騎士は笑った
(やっぱりかっこいい人ね…)
「では、ありがとうございました。騎士様。もし貴方が助けてくれなかったと思うととても怖いです…本当にありがとうございました!」と自分なりに思いを込めてお礼をいう
「いえ。貴方を助けられてよかったです。それと、騎士様ではなく名前で呼んでもらっても?」と騎士様は照れた顔をしてそう問いかけてくる
「あ、そうですね。ではお名前は?」と聞くと
「え、名前お言ったつもりでいたんですが…あっ…」と顔を赤く染めそれを手で覆った
「お名前はまだ聞いてませんよ?」いたずらっ子のように微笑む
「お恥ずかしい…名前は、シュリアムです。どうかシュリアムと。」と手を差し出される
「よろしくお願いします。シュリアム。私はアルフィナと。」とシュリアムの手を握り握手をする
シュリアムが私を家まで送ってくれるということなんでお言葉に甘えて送ってもらうことにした
シュリアムトは話が合い、好きな本や食べ物など色々話があい、王城から我が家は遠いはずなのにとても早く着くよう感じられた
別れ際、シュリアムとここでさよならをするのが悲しくなり、つい
「あの!また会えますか?」そう聞いてしまった
すると、
「えぇ。もちろん!今度は普通な時の会えるといいですね」そう微笑んでくれた
その夜、アルフィナは友人と話していたことを思い出していた
『騎士には恋できないな〜』
『え、何で?ルーナは可愛いじゃないの?』と可愛らしい友人が言った言葉が気になりそう問うと、
『だって、ほとんど貴族だし、身分を振りかざすし、騎士になるのはすごいけど、そこはね…それに平民の騎士は真っ先に前線へ行かされるもの…』と悲しそうに微笑んだ
きっと彼女の父のことを言っているのだろう
ルーナの父は平民の騎士で第五騎士団副団長だったが、スタンピードで前線へ行きなくなってしまった
(ルーナ…騎士は身分を振りかざす人が多いって言っていたけど、シュリアムはとてもいい人だったわよ。貴方にも少し会って欲しいくらいよ。)
けど、2人が会って恋に落ちてしまったらと考えると胸がズキンと痛んだ気がした
(明日も朝が早いのだから、もう寝なくちゃ!)
今日は色々なことがあったからかベットの入るとすぐさま眠気に襲われた
最初のコメントを投稿しよう!