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「いらっしゃいませー」
カランカランとお客が入ってきたのを告げるベルがなり、案内するため向かうと
「「あ!」」
と2人してハモってしまった
シュリアムがいたのだった
「シュアアムさん、どうしてここに?」
シュリアムはアルフィナの記憶では来たことがなかったと思う。
シュリアムほど美しい顔立ちをしていたら簡単に忘れることなどないだろう
「同じ騎士団の者からここは美味しいと勧められていまして、今日はゆっくり昼休憩が取れそうだったので…」
「そうなんですか!でも、偶然ってすごいですね!」
と話しながら移動し、カウンター席に案内する
「初めて来るので、何がいいか迷いますね…アルフィナのおすすめはありますか?」
「そうですね…」顎に手を当て考える
「牛のクリームシチューがいいですよ!今日は良いお肉だって女将さん、言っていましたから!」
働いている宿屋兼食堂の女将さんは気前がよく、料理もうまい。
何より喧嘩が起きても一睨みで収めてしまう手腕だ。
「そうか。ではクリームシチューをお願いしますね。」
「わかりました!あ、そうだ後、パンかオコメどちらが良いですか?」
「パンかオコメ…ん、オコメとは?」
「はい、オコメとはですね…」
馴染みの商人が持ってきたもので一つ一つが小さくももちもちしており、オコメは味がないから濃い味のものやクリームシチューとも以外と合うものだ
「そうか…ではオコメで。」とうずうずしたような子供の悪戯する前のような顔で頼んできた
「あ、オコメにします?意外と冒険しますね。常連さんは最近ハマり出したんですよ!もしかしてシュアリムもハマるかもしれませんね!」
常連たちも最初は好奇心から、そして食感などにハマっていったのだ
「あぁ、話を聞いていたらぜひ食べてみたくなりましてね。」
「ふふ、嬉しいです。ではまた運んでくる時に!」ニコッと笑い厨房へ注文された料理を伝えに行く
今は繁盛時。次から次へとお客がやってくるのだ。ウェイトレスは私と女将さんだけ。
(張り切らなくちゃね!)
「いらっしゃいませーー!」
「おー!アルフィナ!今日も元気だな!」といつもの常連が現れいつもの席へ案内する
「うん、ありがとう!今日は良い牛のお肉が入ったからクリームシチューがおすすめだよ!」とさりげなくおすすめなメニューを紹介するのも忘れずにだ
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