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シュリアム視点
(可愛いな。くるくると動いて)
次から次へとくる客を席へどんどん案内していき、くるくると働いているアルフィナを眺めそう思った
(彼女を、アルフィナを助けられてよかった…)
昨日のことを考えると恐ろしく思う。
最近若い女性を奴隷商で売る輩が増えており、平民のみが所属する第四騎士団の者のフリをして、王都を警備していたところ女性の抵抗するような声が聞こえ、急いで向かうと大の男が女性に殴ろうとしているところで急いで男のところへ向かい腕を捻り上げた
「何すんだ!」と男は抵抗するのをやめなかったが
「無駄な抵抗はやめろ。お前では俺に勝てない。」と言うと逃げ出すことは不可能と悟ったのか抵抗をやめた
「あ、ありがとうございます!」とお礼を言われたが当然のことをしたに過ぎない
「いや、路地裏から女性の抵抗する声が聞こえ、間に合ったようでよかった。」
そうすると安心したかのように彼女は泣き出してしまい、女性の涙をほとんどないためどうすればいいのかわからず、つい、母にされるように抱きついてしまった
「すいません、俺が落ち込んだり、怖い目にあった時こうして抱きしめられると落ち着いたので、何をすればいいかわからず…」と自分の顔が燃えてるのかと言うほど熱くなっていることに気がついた
別に女性に触れ合ったことがないわけではないが、こうも密着することはないからか緊張した
「い、いえ、あの、もう、大丈夫です…」と抱擁は彼女のそう言われるまで続いた
離れた時には2人真っ赤なリンゴだった
次の日、久しぶりにゆっくり時間が取れる昼休みができ、城下町にあると言う友人おすすめの食堂へ行くことにした
前々から進められており、行きたいと思っていたのだ。
友人はウェイトエレスがお気に入りらしい
(ウェイトレスと可愛いし、料理は美味しいと言っていたな。)
店のに入り、いたのはまさかアルフィナだった
こんなことも起きるんだなと思った
いつもと違う雰囲気で慣れなく、初めてくる食堂のため、アルフィナのおすすめをいただくことにした
(それにしてもウェイトレスはアルフィナだけなのか?女将も運んだりはしているがほとんど厨房にいるようだ。)くるくると忙しそうに動き回っており、大変そうだった。それにかなり人気な店のようで客が増えてきている
「…………………」
常連と思わしき客とも普通に話しており、男性への恐怖心は残っていないようで安心した
「はい、出来ましたよ。」と声をかけられて振り向き、
「あぁ、ありがとう。美味しそうだな。」
皿が置かれ、クリームシチューに野菜、お肉、オコメらしきものがあった
「女将さんからお肉はサービスだって!私を助けてくれたお礼みたいなの…本当にありがとうね!」とニコッとアルフィナは笑った
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