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「おい、アルフィナ、あのカッコいい兄ちゃん知り合いかぁ?」とニヤニヤした顔で聞いてくる
幼い頃から私を知っているジェームズおじさんは、よく、いい人がいないか聞いてきていたのでシュアリムのことを恋人か何かだと思ったのだろう
「知り合いだけど、おじさんが思っているような関係じゃないよ?昨日私を助けてくれた人なんだ」と告げると
「ん、助けるって、何かあったのか?」と聞かれた
「うん、まぁちょっとね…」と曖昧に微笑んでおく
あまり人に言いふらさない方がいいだろう。ジェームズおじさんはお喋りだし
女将さんは私がお城を行くのをみたようで、何があったのか聞かれ話したのだ。
(まぁ、あんな目に合わないよう少し早く帰れるようにしてくれるって言われたし、ラッキーかな?)
カッコいい騎士様にも、会えたしね!
第四騎士団のはずだが、所作に優雅さがあり、平民とは思えなかった
「シュリアムさん、どうでした?」丁度、た食べ終わったところだったらしく、聞いてみると
「あぁ。とても美味しかったよ。いつでも食べにきたいが、生憎仕事が忙しくて昼休憩もゆっくり取れなくてね…」と寂しそうに笑った
「そうなんですね…騎士団ってそんな忙しいんですね…頑張ってください!応援することしかできませんが…あ、そういえば疲れた時には甘いものがいいですよ!」と近所にある美味しいクッキーが美味しいお店も教える
「そうか、今度行ってみるよ。甘いものも好きなんだが目がなくてね…」と笑った
キュン…
(ん?今の何かな…?心臓らへん…病気の元じゃないといいなぁ…)
「じゃあ、失礼するね。もう時間になってしまいそうだ…」と時計を見上げ時間を確認する
「そうですね…ここからお城は遠いですし、」
ここは王都内でも、城から遠く歩きなら、端の方まで半日はかかるだろう
「そうだね…馬では行きずらいしね…」早く移動できればここに来やすいんだけどねとシュリアムは笑った
「え?ここ厩ありますよ?宿屋もしてるので、旅の人が置けるようにって…知りませんでした?」と聞くと、
「あ、あぁ。知らなかった。それなら来やすいな…」
「お店の入り口に貼ってあるんですけどね…色褪せてきてるし、目立つ場所ではありませんからね…」
女将さんに相談して貼り直すことも考えた。旅人もその方がわかりやすいだろうし、
「では、また来るよ。ありがとう、アルフィナ。」そう言って店をシュリアムが出て行った
「アルフィナ、カッコいい兄ちゃんだったじゃないのぉ〜あんたも住みに置けないね〜あ、ウィリアムも可哀想だねぇ…」と女将さんに話しかけられた
「もう、住みに置けないって…でも、なんでウィリアムが出てくるんですか?」
ウィリアムは家が隣同士のため仲の良い幼馴染で親も同士も仲良いため家族ぐるみで仲が良かった
だが、一昨年に騎士団へ入ると言って騎士になってしまった
どうやら剣の才能があったようで活躍しているらしく、この前辺境で起きたスタンピードも活躍したとか。
今では私の家の周辺ではちょっとした英雄扱いだ。
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