王城へ

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「ひゅあぁ、やっぱりでかいな〜」 優雅に聳え立ち、何百年と経っているはずの城は白亜を保っており、非常に美しい 他国から美しいと評判で『白亜の城』と呼ばれている 裏口へ周り、門番を探す 裏口からの理由はもちろん、緊張するからだ。 こんなモロ庶民が城へ出入りするなど烏滸がましいし、やっぱり緊張する 前に入った通りに門へ歩いていく 「ん、嬢ちゃんなんだ?」と40歳ほどの男性にそう声をかけられる 「あ、第四騎士団のウィリアムに書類を届けに…」 「あぁ!嬢ちゃんか!連絡きてたよ。ウィリアム副団長に女の子が来るって」と笑いながらそう言った (笑うほどのことなのかな?)大袈裟なほど笑う門番にそう思った 「ていうか、ウィリアムって副団長なんですね!」と驚いてしまった。 どうやら仕事が忙しいらしく最近はまともに会っていない。忙しすぎて城へ泊まっているようだし、何より、騎士団での仕事は話してくれないのだ 「しらねぇのか!嬢ちゃん!ウィリアム副団長は異例の速さで副団長になった優良株だって噂だぜ?」と驚いたようにいう 「そうなんですね…」全く知らなくて、普段のウィリアムをみてもそういうふうに見えなかった 「まぁ、いいや、」嬢ちゃん行っていいぞ、名前書いてな。」そう言われ名前を記入し、騎士団へ向かっていく 第一騎士団や第二騎士団、第三騎士団はなんだか豪華で区別がつきやすい。 貴族と平民の差とでもいうのか、 貴族が多く所属している第一騎士団から第三騎士団は自分たちの権力の象徴とでもいうように豪華絢爛に飾っている 第四騎士団へ向かう道を歩いていると様々な方向から視線が刺さった (見知らぬ人がいたら、辺に思われるわよね…)そう思い、とりあえず会釈だけする 第二騎士団の服を着た人が笑顔を浮かべ近づいてきたので、気づかないふりをして、その場をいそぎあしで去った しばらく歩いていて、 (第四騎士団までなんで遠いの?)と思った かなり端の方の部署があり、遠い (あ、ここの角を曲がれば…)案内板で見た第四騎士団までの道を思い出していたため前方を見ておらず、誰かとぶつかってしまった 「痛!あっ、ごめんなさい!大丈夫ですか?」 「え、えぇ。すいません、前方不注意で、ってアルフィナ!」と突然名前を呼ばれた 「あ!ウィリアム!?」 ふわふわした髪が爆発して、少し鋭い目が隠れた前髪は少し短くなっており、横髪を耳にかけていた (全然わからなかった…垢抜けた感じ?) 「大丈夫か?アルフィナ。」と手を差し出される どうやら尻餅をついていたようで気づかなかった 「う、うん、ありがとう。ウィリアム。」と手を借り、立ち上がる 「書類、持ってきてくれたか?」と聞かれ、異空間体者手渡す 「はい、これ。お弁当もね」 「あぁ!ありがとう!これ、今月の王都での犯罪数と犯人の特徴とか、その他色々まとめたやつだからさ、今日の会議で必要で」と安心したように微笑んだ 「そうなんだ。女将さんに頼んじで正解ね!」 「あぁ。父さんも母さんも旅行中だしな。この前実家に帰った時やるべきじゃなかったと思ったよ。」 「え?おじさんとおばさん、旅行行ってるの!?」と驚いてしまった (全く知らなかった…!) 「え?あぁ。お礼も兼ねてな。今一人暮らししてるから、大変さがわかって、色々込めたお礼だな。」と自慢げにそう言われた 「ほぇ〜…てか、一人暮らしなんだね。料理大丈夫?あ、でもお菓子作りは得意だもんね。」少し、痩せたように見える幼馴染は食生活が大丈夫か確認する 「まぁな。そうだ、これやるよ。」と言われ渡されたのは定例にラッピングされたチョコケーキだった 「わぁ!美味しそうだね!ウィリアムのお菓子なんて久しぶりだよ!」と久しぶりのウィリアムの手作りお菓子だ 「そうだな。副団長になってから忙しすぎて全然会えてないしな…今日会えてよかったよ。門のとこまで送ってこうか?」と聞かれた 「え、あ…うん、どうしよう…」 先程よく見られておたので、ウィリアムと入れば、騎士団の関係者とわかるだろうし、不審者には見られないだろう。そう思い言葉に甘え送ってもらうことにした
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