プロローグ

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「ジェル……」 トゥピンクル国のジェルメーヌ・プリモの城には今日もシルバルプ国の第二王子のリュシアン・ティアルゴ王子が来ていた。リュシアンの声が聞こえていないようで、ジェルメーヌはまだすぴーとは吐息をし、布団を抱きしめている。 リュシアンはハハッと笑顔を浮かべ、ジェルの頬に一つキスをしたのだった。 「ん……、リュシアン…さま?」 「起きた?ジェル」 その声にジェルメーヌはこくりと頷いた。 すると二人の元に小さな羽のついている可愛らしい人型の妖精が駆け寄ってきた。 「「ジェル、リュシ、おはよー!」」 妖精たちの声はとても元気だった。
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