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先輩の過去
そう言えば、先輩って…どんな過去があるんだろ…
「あ、あのっ…先輩の過去って何ですか…?」
屋箱「あー…そやなぁ…大分前っちゅうかな、そんくらいのまだワイが幼かった頃やなぁ…。」
幼かった頃…
屋箱「ワイ、元々酷い環境で育ったもんでな。もーそこはホンマに治安悪かったわ…」
「そうなんすか…」
屋箱「まぁ、まともな子は居らんかったからな。」
「先輩も…?」
屋箱「おん、ワイ、昔は問題児って言われたぐらいやけんな?」
「えぇ…?」
屋箱「ワイなんて言葉も、自分改めよー思うて使っとるんや、元は“俺”って云っとったわ。」
「先輩の俺って言うのかっこいいっすよ。」
屋箱「えー?ほんまぁ〜?嬉しいわぁ!」
「あはは、ええ。」
まるで子供かのように笑顔で笑う屋箱先輩に心が締め付けられたのは秘密だ。
中性的な顔、周りから見たら美女だぞ…
屋箱「まぁー…ワイはそこで色々問題あって、んで此処来たら酷いことされとる子が居るから、ワイは助けたいってそこで初めて思ったんやわ」
「なるほど…」
屋箱「まぁ、あんたもワイが救いたいと思った一人なんやで?」
「えっ、そうなですか…」
屋箱「まぁ、助けれたしええか!ってな!」
「…ありがとうございます…」
屋箱「気にしなくてええよ」
「その…屋箱先輩って関西なんですか?」
屋箱「ア”ー…一応出身やねんけど、関西弁っちゅーよりも関東の方が言いやすいんやぞ〜?」
「先輩の関東…聞きたいっす!!」
屋箱「んな期待せんでくれって…」
「そんなの期待しますじゃん!」
屋箱「はぁ…まぁ…白雨君だけ関東で喋ろうか?」
「やったぁ!」
屋箱「っはは、嬉しいなら俺は何よりだぜ。」
「ッ~!!今のは反則っすよ!」
今のはほんとに彼女さんとかに言うセリフだし…
性格イケメンかよ…
屋箱「ま、じょーだん、じょーだん」
前言撤回、やっぱこの人性格終わってるしゲスだ…
「ったく…」
屋箱「さてと、そろそろ帰ろっか。白雨君はすぐ近くだからいーよなぁー」
「まぁ…そうですね」
屋箱「んじゃ、またな!また明日仕事場で」
「はい、また明日!」
そう言って屋箱先輩は車で帰っていった
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