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幸せな時間はいつが最後か分からない
「あみ。あみ」
そう言われて目を覚ます。眩しい朝日の中、目の前にいるのはちょっとびっくりするくらいハンサムで逞しい身体の賢。
おはようとふたり、キスをする。日課となったこの過ごし方が私は大好きだった。
「あみ。結構もう良い時間になっちゃってる。朝食食べたら車で会社まで送ってくよ」
「え、良いの?」
もちろんと爽やかな笑顔。
私の家で過ごして、翌日に会社へ外車で送ってもらう。私に甘くて優しくて身に余る彼氏。
贅沢過ぎる日々を噛み締めていた。だってここまで来るまでは苦難の連続だったから。
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