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気がついた時にはベッドで眠っていた。
「昨日のは、夢だったのかな……」
パジャマも着ないで、昨日の服装のまま寝ていた私は、ポケットに膨らみがあることに気づいた。取り出してみると、あの絵と巾着が入っていた。巾着の中にも、あの星屑がきちんと入っていた。
「夢じゃ、なかった……」
ぽろぽろと涙が溢れたが、時計を見るともう学校に行く時間だった。急いで着替えてバッグを持ち、家から飛び出した。通学路を走り去り、何とか学校に間に合った。
教室に入った瞬間、私は悲鳴をあげそうな出来事が起こってしまった。
「使歩ちゃん、おはよう」
そう話しかけてくれたのだ。
「お、おはよう」
初めて話しかけられたものだから緊張してしまった。
やっぱり、流れ星は願いを叶えてくれたのかもしれない。この小さな幸せを噛み締めて、私の人生は少しずつ明るくなっていった。
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