化粧の校則

4/4
前へ
/4ページ
次へ
 一軍女子でこの反応なら、マキとミホは一体どんなことを言うんだろうか。  マキとミホを待つ間、昨日の美姫の言葉を思い出す。化粧の方法を教えてもらっている間に話してくれた美姫の気持ちだ。 『私ね、美郷の学校の校則、最初は羨ましかったんだよ。でも、義務になっちゃったらつまらないね。折角楽しいことなのに、楽しくなくなっちゃう』  今朝、私はなんとなく自分の好きな青色のアイシャドウを塗って、オレンジ色の口紅を塗ってみた。  正直に言うと、自分がどれだけ下手かはわかっていない。  だけど、ちゃんと鏡に私の顔が映っていて満足してる。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加