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「守護天使は結婚しないの? 子供は?」
「普通は結婚しませんね。お相手が一般の天使なら80歳そこそこで死にますから。番ったとしても子供も出来ない体になりますし」
すごく衝撃的な事実だ。なんて契約を交わしてしまったのだろう、と自身の守護天使を見ると、5人ともその事実にはなんの感慨も湧かなかったらしく、平然とした顔をしていた。
「そんな風に悲観的な顔をなさらなくても大丈夫ですよ。私たち守護天使の愛は、全て主に注がれますから幸せですよ 」
「そう……、なの?」
「だから、守護天使のことを大事にしてください。って、私にこんな事言われなくても、アイリス様ならきっと凄く大切にされますね」
今日はこの辺で終わりにしましょうと、アレクシアが本を閉じる。
アイリスは20億年という、途方もない時間をかけて自分を産んでくれたリアナとフレイに、なんとも言えない感謝の気持ちが込み上げてくる。そして、自分に仕えてくれる守護天使も大事にしようと心に誓った。
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