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リアナはアイリスのこの体質をかなり訝しんでいたけれど、最終的には
「あなたは神よ。数ヶ月飲み食いしなくたって大丈夫な体だから、肉や魚を食べれないくらい、なんて事ないわよ!」
と明るい声で言って励ましてくれた。
これが小一時間ほど前の出来事。大事をとってベッドで休んでいるところに、アレクシアがお茶を持って様子を見に来てくれた。
「具合がよろしいようでしたら、お茶でも飲みながら天界について教えるように、と言われているのですが」
「もちろん、色々教えて欲しいわ」
「それではこちらの本をどうぞ。それから虹の守護天使達も一緒に、ここに来て座って」
アレクシアがテーブルの上に分厚い本を、教科書代わりに置いた。
天使の中には、神は生まれた時から何でもかんでも知っている。なんて思っている者もいるようだけれど、それは違う。
神は生まれた時は赤子ではなく、ある程度成長した5歳程の子どもの姿で生まれ、言葉も不自由なく話せる。でも世の中の事なら、その辺にいる天使の子供に聞いた方が、余程良く知っているだろう。
単純に神が不老長寿で、何千年、何万年、長い者だと何億年と生きているうちに、知識や経験が蓄積されているだけなのだ。自分のように産まれたばかりの神には、何の知識も経験も備わっていない。
そういう訳でアレクシアはこれから、天界についてのあれこれを一から教えてくれる。
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