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1. 懐妊・出産
厳密な階級がある天界において、最も位が高い最上級神のひとり、水の女神リアナは多忙を極める。執務机について早々、重いため息をついた。
「あーーー、休み明けのこれ、サイコーだわ。」
「そうでしょう、そうでしょう!さあ、今日も一日頑張りましょう!」
目の前にどっさりと積まれた書類を指先で気だるげにツンとつつくと、自分と全く同じ清流を思わせるような青の瞳と髪の色を持つ天使が、手をパンパンと叩きながら元気よく答えた。
「ドレイク、あなた朝からよくそんな高いテンションでいられるわね」
「はは、これくらい上げとかないとやってられませんよ?」
苦笑しながら答えるドレイクはリアナ直属の天使で、水の守護天使長だ。常にリアナの側にいて仕えてくれている。
「途中でないとへばらないといいけど」
さてと、と書類の束を手に取り仕事に取り掛かる。今日は溜まりに溜まった書類の山を、片付けなければならない。自分に気合を入れて黙々と作業をこなしていく。
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