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主の突拍子もない発言に、ドレイクのみならず同じく執務室にいた水の守護天使アレクシアまでマヌケな声をあげた。
「にっ、妊娠ですか?」
「ええ、間違いないわ。」
「それって、それって、もしかして…」
「ふふ、もちろん決まってるわ。私との間に子がいなのはフレイだけ。フレイの子よ。」
「ぃやったーーーー!」
「ちょっとドレイク、声が大きい!」
アレクシアが慌ててドレイクの口を抑える。
「だって、20億年だよ!騒がずにいられないだろ!!」
「だから、水の守護天使以外に聞かれたらどーすんのよっ!」
今度は耳を引っ張りはじめた。
「イテテテテっ!俺、守護天使長なんだから、もうちょっと敬うやまってくれよ」
「あら、仕方ないじゃない。長を諌めるのも副守護天使長の仕事だもの」
「それでリアナ様。フレイ様にご連絡を?」
耳を擦りながらドレイクが尋ねてきた。
「うーん、そうね。直接会って言いたい気もするけど、とりあえず手紙を出しておくわ。それから、この事はもちろん水の守護天使以外には極秘ね」
かしこまりました!と返事をすると天使2人はやっぱり喜びを抑えきらないらしく、抱きあってはしゃいでいた。
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