『お店の忘れもの』
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『お店の忘れもの』
「もう、またお客さん忘れ物して……困ったなぁ」 カウンター裏側に山積みにされた、大量の“忘れもの”。 それが自分への贈り物だって、どうして気付かないんだろう。 「どしたの?」 「……何でもないです」 私も彼に贈り物したら、あの中に入ってしまうんだろうなと思うと。 また踏み出せずにいた。
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