『待ってるよ』

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『待ってるよ』

「……何でもないです」 何か言いたそうだった彼女は、今日も顔を背けて抑え込んでしまった。 原因は解ってる。 目の前に山積みにされた、“忘れもの”だ。 君は信じてやまないんだろう。 これが本当は何なのか、僕が気づいていないと。 そして君が動いてくれるのを待ってると。 思いもしてないだろう。
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