4話「売店。」

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4話「売店。」

早速手伝わせてもらおうと思ったが飲み物をとうに飲み干したので買いに近くの売店へ行った。 ガラガラガラ 私は木造の引き戸を引いた。 こぢんまりしていてそれであって昔ながらという気持ちの良い雰囲気のお店だ。 「いらっしゃ〜い」 編み物をしている70代くらいのお婆さんだ、可愛らしい雰囲気でそして小さい。 「こんにちは。  何を()んでいるんですか?」 「女の子の孫がこの春産まれてね。  わたしが初めに送るプレゼントなのよ。  あの子の名前は桜という文字が入ってるの。  だから今桜の枝を持ったひよこを編んでいるのよ。うふふ。」 とてもほっこりする話だ。 「それはおめでとうございます。  お孫さんもとても喜ぶでしょう。  私も貰ったらとても嬉しがる自信しかありませんから。」 「まぁ、ありがと。  若い子にそう言われるとますます気合が入っちゃうわねぇ。」 「ふふふ。  あっ、この水の勘定お願いします。」 「はぁーい、2本で120円よ。  ありがとねぇ〜。」   ガラガラガラ なんか、短い時間の中で満たされる人だったな。 とても温かかった。 「また行こう。  あっ、バイト!!」 8割程忘れていたバイトの事を思い出し、私は今出来る全速力で走り出した。 誤字脱字があればご指摘お願いします。 ここまで読んでくださりありがとうございます。 本棚追加やスター、心より感謝申し上げます。 通知を見るとトレンド24位になっておりとてもとても驚きました。 本当に、ありがとうございます。 次回、バイトからです。    
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