6話

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6話

しばらくすると、大きな家についた。 「お、っきい・・・」 ほぅ、とため息をつく。 「今日からここがあいの家だからな」 ご主人様はそういった。 「ありがとうございます。・・・こんな大きい家に2人で住んでいるのですか?」 それにしてはいくらなんでも広すぎるし。 「いや・・・他に5人、俺らみたいなのがいる。」 「家族みたいな感じかな」 「かぞ、く・・・」 言葉の意味は知っている。でも、もう2度と感じることができないもの。 家の中に入り、悠さんが声をかける。 「ただいまぁ!」 すぐに足音がし、悠さんより少し幼い男性が顔を出す。 「おかえりなさい!・・・あ、れ・・・その人、誰?」 「俺が買った」 ご主人様があるき出しながら言う。私と3人方で廊下を歩く。 「ふーん」 「あい、こいつは悟」 「よろしく、おねがいします」 「・・・よろしく」 「ん、さっさと行こう。あとの奴らにも紹介しなきゃ」 悠さんがそう言って歩くスピードを早めた。 やがてリビングと思われる場所についた。 「おーお帰り・・・って、どうしたのその子!?」 「わぁー兄さんが女の人つれてきたー!」 「彼女ですか〜!?」 「いや、悠かもしれないぞ」 「ゎ・・・」 一気に賑やかになった室内。
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