オマール海老とシェフ

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 昔々、あるところに、腕にカニを乗せながら暮らしている、普通の人がいました。やっぱりいませんでした。絶対にいるわけがない。私はなんて妄想をしてしまったんだろう。そう考えながら腕を見てみると、オマール海老が2匹いました。 2匹は腕にアメジストパープル色の巣を作りました。私は気が動転してしまい、くらくらしました。うつむいていると、足元には三ツ星シェフがいました。そのシェフは、私の腕を見て目を輝かせてこう言いました。  『カムサハムニダ!!』 私は意味が分かりませんでした。とりあえず私はオマール海老をシェフにあげました。シェフはなぜか気を失ってしまいました。その瞬間海老は、人間の姿に変わり私にシェフから命を救ってくれたお礼をしたいと言いました。私は、もう何でも受け入れました。それから二人は仲良くなり、互いに愛し合いました。私たちは夫婦になり互いにアメジストパープル色の巣で、暮らしましたとさ。 みなさん、何かお忘れではないですか? ええ、そうです。もう一匹のオマール海老です。 もう一匹のオマール海老はというと、目を覚ましたシェフに調理され美味しく食べられました。  めでたしめでたし  
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