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 鉄格子に囲まれた四人部屋には、すでに三好の姿があった。ヒロトは三好と目が合うなり、「お前っ! ふざけんなっ!」と声を荒げた。 「騒ぐな」と警察官。  中には他に二人の老人がいて、ヒロトと三好が知り合いであることに興味を示し、根掘り葉掘り聞いてきた。ヒロトはそれらを無視し、三好に詰め寄った。 「お前がやりすぎたせいでっ、俺まで犯罪者じゃねぇか!」 「僕がする前からぐったりしてたよ」 「俺のせいにすんじゃねぇっ!」  三好は細い目でこちらを見ると、すぐさま目を逸らし、「はぁ」とため息をついた。 「なんでぇ、おめえら、強姦か。そりゃ、実刑じゃのう」 「うるせぇジジイ! 黙ってろ!」  言いながら汗が吹き出した。実刑なのか? 本当に? 「なぁ、俺たち、どうなるんだよ! 三好巡査!」  三好の目が鋭く光った。 「強制性交等罪なら執行猶予なし。まぁあれだけのことしたら仕方ないね」  三好はやけに冷静だ。それが余計に癇に障った。こいつが南條を病院送りにしたからこうなったのだ。自分は悪くない。全部三好が悪いのだ。いや、元を辿れば、愛司がいけないのだ。あいつが俺を拒絶したから……
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