わたしはだれのもの

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 慌ててスマホを奪い返すと、そこにはトモくんからのメッセージが表示されているだけだった。 「嘘、嘘、冗談。さすがに勝手に返信はしないって」 「びっくりした……」 「なあ、そんなにバレたくないくらい、トモのことが好き?」  千葉くんの唇がもう一度、わたしの唇に触れる。  どうして、そんなに寂しそうな目でわたしを見るのだろう。何も答えられなくなるから、やめてほしい。  わたしがトモくんのことを好きだから、トモくんの彼女だから、欲しいだけのくせに。  いつの間にかスカートの中にもぐりこんでいた彼の指が、すっと太ももの内側をなぞる。 「っ……」 「このままする?」
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