魔王様の忘れ物!

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魔王様の忘れ物!

「こ、これは!」  私は戦慄した。 「も、もしや……魔王様の、おぱんつ!」  どうも、世界征服を目論む魔王様の部下♀です。現在、魔王様に熱ーい片思いの真っ最中です。  命令されて魔王城の玉座の間を掃除していたらなんと、椅子の上にフリフリのピンクのおぱんつを発見。この玉座の椅子に座る事が許されているのは、魔王様のみ。十中八九、魔王様の忘れ物でございます。 ――ま、魔王様……!あのクールでかっちょいい魔王様がこんな女性のようなフリフリのおぱんつを……!  魔王様♂は長身でクールなイケメンです。  私はドキドキして、ついその下着を手に取ってしまいました。掃除担当なのですから当然です。魔王様の落とし物、忘れ物を見つけて届けるのも私達下っ端の役目なのでございますから。  そう、だからおぱんつに私が触るのも仕方がないことなのです。 ――だ、誰もいないな?よーし!  私はあたりを見回すと、他の魔物がいないことを確認。おぱんつに顔をうずめてすー!と息を吸ったのでした。  おぱんつに沁みついた、独特の香りにくらくらします。ああ、これが魔王様の臭い! ――ああ、最高!魔王様、魔王様!今このわたくしめが、忘れ物を届けて差し上げますねえ!  しっかりスマホでおぱんつの記念撮影をした上で、私はうきうきで魔王様のところへ向かったのでした。この時間はきっと、執務室で仕事をしていらっしゃるはずです!!
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