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きっとこれから彼女は、いつまで経っても来ない彼を待つ。そして連絡がつかない彼を心配し、彼の家に行く。もちろん、そこには女がいて、彼女は深く悲しみ、女にのめりこんでいる彼の様子からして、二人はすぐに別れるであろう。
彼女のことだ。
しばらく彼のことを忘れることができない。
しかし、そこを狙うのでは弱い、と思った。
半年間、傘を見るたび自分を思い出す。そしてこの駅で自分を探す。
毎日、きっと探してくれるであろう。
その間も、もちろん彼女の周りにいる虫たちは排除する。
そして、長い半年後、彼女と再会するのだ。
******
隣にいる彼女が、出会えたことを「運命だ」と言った。
彼女はなにも知らない。
サチはシナリオ通りに染まってくれて、リュウは彼女の世界に染まりたかっただけだ。
だから。
君が「運命だ」と言うのなら、全力で「運命」を守り通そう。
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