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面白半分というか、半信半疑の状態だった。
先輩の祐志の怒号を押し退けて、部屋に連れ込んでしまった。
俺達みたいな業界は、ファンの大半が女性を占めて、恋愛沙汰なんかリークされてしまえば、干されてしまう。
そんな危うい水面下で、恋愛ごっこをする事はスリルを味わえる。とは、どっかの馬鹿先輩に聞いた事があるけれど、その人も結局のところ、去年週刊誌に撮られて事務所を退所していたっけな。
危ない橋を渡るリスクを考えれば、椿さんという存在が非常に有り難い物だと実感する事が出来る。
本人曰く、大金を受け取る代わりに俺達四人を相手にするとは言っていたが....。
「なあ、お前もシタの?」
そっと耳打ちをして、波瑠に問いかければ、返事などする筈がなく。
密かに片方の眉毛を上げて、同意を示す。
この間、響と共に風呂場から出てきた時も、ぐったりして意識が無く、絶対に事後に間違いない。
俺なんか、初日であの人にされるが儘にイッたというのに....。いったいどんな事したら、あの椿さんが意識を失うのか不思議で仕方がなかった。
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