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 自分の受け持ち分が終わり、退勤の準備をしていると、ウチの課に佐伯さんが現れた。  入り口から手を振られて、私は慌てて会釈する。  どうやら佐伯さんの目的は、山田さんらしい....。だがしかし、話の内容は聞こえてはこないが、チラチラと山田が私を見ていたので、何となく内容が見えて来る。  帰り支度を終えた営業ホープが、同期を飲みに誘いに来た....が、先約が有りますよ?ってところだろうか。   「ーーー…高野っ!それ俺も行って良い?」  駄目じゃないけど、なんか嫌だなとは思う。  別に佐伯さんが嫌だ〜とかでは無くて、女の感が働くのだ....。  佐伯さんと飲みに行ったとか、女豹達に八つ裂きにされ....いやいや、イジメの始まり?あー怖い怖い。  ちょっと離れた山田のデスクから大声で発しやがって....。 「それじゃあ乾杯っ!」 「「かんぱ〜い。」」 ....拒否出来ないじゃん。
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