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なんて居心地の悪い環境だろうか。と私は思う。
そして、目の前の山田さんは大声で叫んだ事をきっかけに周りから変な目で見られていた。
「おい山田どうした?」
たった一人、佐伯さんを除いて....。
若干涙目を浮かべた山田さんは、「なんでもねーよ。」と同期の爽やか王子の前で痩せ我慢をしているが、実際のところは重傷そうだ....まあ自業自得ってやつである。
やった張本人だが、先輩に平気でざまあと態度を露わにする。
店内で一二番を争う場違いな私と山田さんの飲み物は、オススメのファンシーなカクテル。食べ物は佐伯さんチョイス。
美味しいかは謎なそれら。だって佐伯さんの所為で味覚が定まらないからだ。
「なんか思ってたのと違うな....。」
ぽろっと王子が本音を吐く。
んじゃあ、さっさと出ましょうよ!と私は慌ててカクテルを飲み切ると、山田も私の意図を察したのだろうか続けて一気飲みしていた。
そしてそんな最中に突然と、
「ーーー…あれ〜春翔だぁ〜。」
甘ったるい謎のカクテルよりも、数倍は女々しく甲高い声が聴こえてきた。
「....ん?」と反応を示したのは、隣の王子。
次回の真横で、佐伯さんの表情が強張ったのが分かった。
まるでばつが悪そうに、正面を向いた佐伯さんの瞳孔は開き切り、何事かと私はその視線の先を辿る。
その声の主がすぐそばまで迫ってきていた。
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