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さよならしないと
さよならしようか、そう君は優しく私につぶやく。
しろ「なんで…ですか?」
あお「もう、こんなことやめようと思ってさ。人を殺めることをやめるべきだおもうんだ。」
しろ「そ、それは、わかります。やめるべきだと私も思います。でも、さよならはしなくても、いいんではないでしょうか?」
あお「いや、ダメだ。僕達はさよならしなくてはいけない。そしてこの拠点も、壊さなくてはならない。」
しろ「どうしてですか!!この拠点を壊すのはかまいません!!でも、あなたとは離れたくないです!!」
あお「…じゃあ、2人でこの世からさよならしようか?この意味わかるだろう?それが嫌なら、今すぐでていけ。」
しろ「……わかります。ここで、でていくなら、あなたと一緒に死んでもいいです。」
あお「…本当にいいのか?怖くないのか?」
しろ「…はい。怖くなんてありません。」
あお「……。はぁ、君は本当にバカだな。死んでから、地獄で僕に怒鳴るなよ?」
しろ「…はは、あなたのバカだなが聞けて嬉しいです。怒鳴りやしませんよ。」
あお「…じゃあ、この青色のカプセルの薬を飲もうか。2人で。」
しろ「…はい。最後にいいですか?」
あお「なんだ?なんでも言え。」
しろ「大好きです。愛してます。何も言わなくていいですからね。」
あお「ははっ、最後に爆弾を落とされた気分だな。……僕も君が好きだ。どんな君も。大好きで、愛している。僕は何もあげられなかったが、君にはたくさんの愛をもらった。そして最後にはじめて、君へプレゼントがある。」
しろ「…わすれなぐさ?ははっ、忘れないでなんて、私も思ってるのに。でも…うれしい。ありがとうございます。私も最後にプレゼントいいですか?」
そう言うと僕に優しくキスをした。
すると、君は顔を赤くしながら、はずかしいですねと言って2人で笑った。そして、僕達は静かに笑顔で永遠の眠りについた。いい人生だった。ありがとう香枝。
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