アルコールレース

3/16
前へ
/25ページ
次へ
 この飲酒レースを誰の家でやるか、ジャンケンで決めることになった。 「ジャンケン、ポン!」  俺達の声が駅前の広場に響き渡る。  俺は早速負けた。  俺一人だけパーを出して、他四人がチョキを出したのだ。 「陽太(ようた)()で決まりだな!」  豪毅(ごうき)が楽しそうに言った。相変わらず雄々しくて野太い声である。 「よろしくね。陽太くん」  絵梨が優しい声で俺に言った。 「わかったよ。今週の土曜、夜七時から開催だ」  俺がそう言うと、他の四人は「おー!」と元気よく返事した。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加