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この出来事以来、曖昧だった英の浩人への気持ちは、はっきりと「好き」に、変わった。
英は浩人が休みで帰省した度に、会うようになった。正月休みには、浩人の部屋で抱かれ、最後まで、行った・・・
中学を卒業する春休みまで、二人の関係は続いた。
兄の瞬は、どこか気付いていたような気がするが、黙っていた。
高校に入ると、英は本格的にバンド活動を始め、キーボードをやるようになったので、忙しくなり、浩人とは疎遠になった。
その後17歳のとき、スカウトされて、ペガサスというロックバンドのメンバー、エディ萩原としてメジャーデビューすることになるのだった。
浩人も、ちょっと後ろためたさを感じていたのか、連絡をしてこなかった。
まだ中学生の英に、男同士の世界を教えて、無理矢理大人にしてしてしまったからだ。
英にとっては、浩人は、ほろ苦い初恋の相手だった・・・
（終）
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