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「お兄ちゃん、帰り遅かったね。」
と、葵が奥の机からこちらへ向かってやってきた。
「あっ、凪さんと霞さん!こんばんは、お疲れさまです。」
「い、いや・・・葵・・・外の様子を知ってるか?」
「外?さぁ・・・ここ一ヶ月ぐらい出てないですしわかりませんよ」
「やっぱりな・・・」
3人は不服そうにこれまでの状況を説明した。
「・・・そう、ですか・・・でもまず3人が生きていたことが私は嬉しいです。
紅茶を淹れますからそこの椅子に座ってて下さい。」
「ありがとう」
葵は慣れた手付きで紅茶を3人分淹れ、みんなに手渡した。
そして本棚から一冊の本を取り出すと、机に置いて開いた。
「皆さん、これを見て下さい。」
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