4人が本棚に入れています
本棚に追加
「凪、ちょっと待って」
「ん?何だ?」
僕が感じた揺れは確かだった。
僕が待ってと言った直後、地面が揺れだした。
周りの木の葉は落ち、枝は折れ、石は転がる。
僕たちは身を寄せ合って、傍にあった木にしがみついた。
「ッ・・・何だ!?地面が揺れてるぞ!」
「と、とりあえず頭を手で守って!枝が落ちてくる!」
「ああ・・・」
30秒ぐらいだろうか。地面の揺れは収まって、安心して顔をあげた次の瞬間。
「うわっ・・・」
「うっ・・・!」
これまでに感じたことのない激しい光が僕たちを包み込んだ。
一度見た衝撃で目を瞑っていても痛く、僕たちは地面にしゃがみこんだ。
目を瞑ったままだが光はどんどん強くなっていき、やがて・・・
僕たちは、意識を失った。
最初のコメントを投稿しよう!