子育て終わりの一つの夫婦の形。

34/45
前へ
/45ページ
次へ
そんな自由な私に変化が現れたのはそれからまた半年後、旦那と別れて丁度一年が来る所だった。 一通り春夏秋冬を一人でそれなりに楽しんだ。子供達共至って良好。 一通り遊び終えた私。 離婚して今まで何も考えず楽しい事だけをやってきたけど、ふと今日に至っては急に「あれ?何か、寂しい??」 という気分になった。 修学旅行に行く前と最中はいつもと違う環境にワクワクし、楽しくて仕方がない。 そして帰宅後して、明日やってくる現実にため息をつくような? あれ?昨日まで、いや、さっきまで楽しかったのに、、、 私は孤独を楽しんでいたのに、、? 子供を通してのママ友はいたけど、子供が巣立つとそれもなくなり、実家の友達とも結婚をして疎遠になるし、まぁ友達なんて煩わしいからいらないや! 話し相手なら子供達がいるし! と思って今までやって来た。 でも違う。 子供達との話し相手ではなく、多分私は羽を休める枝の様な人を求めていた。 散々飛び回ったのはいいけど、気がつけば休む先がなかった。 猫ちゃんはそれを癒してくれるのだが、猫ちゃんは可愛いく愛する生き物であって、癒してはくれるけど、私の頭を撫でてくれたりハグしてくれる存在ではなかった。 友人? ううん、違う。 多分大きく何も言わず包んでくれる人間の温もりを求める様になってしまった様だ、、、 そんな時に何故か元旦那の顔が浮かんだ。 何故だかは分からない。 嫌いではないけど、愛する相手ではない。 でも身体が覚えている温もりが旦那しかなかった。 欲情? 違う。上手く言えないけど、身体の関係とかなしに私の話す言葉に笑顔で相づちを打ってくれる存在、、、、 欲情だけならそこら辺で済ませばいい。 違うから厄介なのだ。 そして元旦那が頭に浮かぶという事実は更に厄介なのだ。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加