子育て終わりの一つの夫婦の形。

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24歳で1人目を産み、26歳で2人目の子供を産んだ。 結婚したのは22歳の時だった。 出会いは合宿免許の取得の為に入居した地方の自動車教習所だった。 私は車の運転が苦手で免許は取るつもりはなかったのだが、当時付き合っていた彼氏が身体障害者だった為、その彼の為に車が必要だと思ったから短期で取れる合宿免許取得に参加した。 その時に旦那になるはずの彼は大型免許を取る為だった。 だから当然合宿を共にしている回りの子らは18か19の子が多かった。 そんな中22才の私や旦那は彼らにとって年上感が否めず、それなりによそよそしかった。 だから当然20を軽く越えた人間は大型だったり、再取得だったり、まぁ私はたまたま出遅れただけだけど、そういう人間が自然に集まる様になった。 10代の若者は常につるんで自由時間は遊びに行ったり女子宿舎に忍び込んだりとわちゃわちゃしていた。 流石に私はそれにはついていけなかった。 当然初免許でないチームは車を持っていたりするので、数少ない私達は数人でパチンコに行ったり、やることない時は勉強する位しかない田舎だった。 彼は大型免許という事でさっさと帰ってしまった。 私は19日かけて免許を取得した。 ラインは仲間で交換していたので合格した時は仲が良かったのでわざわざ車で田舎まで迎えに来てくれた。 その時はまだ付き合ってはいなかったが、いつしか私は当時の彼氏と別れ、いつの間にか今の旦那とスピード結婚していた。 しかし実は恋愛結婚ではなかった。 所謂授かり婚だった。 その時元彼と確実にだぶっていないと断言出来るのかと言うと、元彼は自分が勤める店に夜中泥棒に入って拘置所に入っていたからだ。 一度面会に行ったが、それ以降は会ってはいない。 話がずれてしまった。 だから私は22歳で妊娠していた。 当たり前だが愛情があった訳ではない私達は最悪の状態で結婚したという事だ。 旦那は世間体、私は子供を生みたかった。 しかしそんな悪い計算がうまく行くわけにはなく、1人目の子供は流産してしまった。 とはいえ、原因となった子供がいなくなったからといって即離婚する訳にもいかず、愛は無かったがセックスはしていた。 そうすると自然に二人目(第1子)三人目(第2子)を立て続けに妊娠出産した。 新婚愛があるわけでもなく、有難い事にすぐに子供に恵まれたから、私の愛は一斉に子供に向けられた。
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