第二章 例外

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「あの、先生。良かったらLINE交換してほしいんだけど、ダメですか」  おずおずとそう言って、上目遣いにこっちを見つめる。  断ろうと思った。  それほど親しくない相手とLINEするのは苦手だったから。  でも口から出た言葉は「ああ、構わないよ。返信遅くて良ければ」だった。  まただ。  昴に対してだと、何故か例外的なことを考えたり、したりしてしまう。  貴臣はそんな自分が不思議でならなかった。
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