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どうしよう。
アナウンスとともに、プシュっと音を立ててドアが開く。
ドア近くに立っていた昴は、後ろの客に押し出される形で、その駅で降りた。
そして結局、落合駅に向かう電車に乗り換えた。
***
出口への階段を上り、表に出る。
雨はまだやんでいなかった。
山手通の濡れた路面が光っている。
車のライトや信号が反射して、なんか綺麗だなと思った。
やっぱり、来ちゃった。
でも、まだ貴臣の部屋を訪ねる勇気が出ない。
それで、コンビニに行ったり、本屋で閉店まで立ち読みして時間を潰した。
とうとう行くところがなくなった。
少し小降りにはなったけど、今度は風が出てきた。
もういい。
突き放されてもかまわない。
昴は勇気を振り絞って、アパートに向かった。
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