【言の葉の欠片《2》】

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【オルゴール】 僕が小さな頃に買ってもらったオルゴール。 その音色は単調だが僕の心の淀みを溶かしてくれていた。 だから毎夜毎夜、僕は眠りにつく前にオルゴールの音色を聴いていた。 そしたら錆ついたのか、微妙にオルゴールの音色が変わってしまった。 だから僕はオルゴールを直そうとバラバラに分解して掃除をしてあげたんだ。 それからまた組み立てたら……。 そのオルゴールは二度と音色を奏でる事がなくなったんだ。 僕のこの手は。 大切なモノを壊すだけのくだらない手。 この僕の手を、誰か……。 切断してくれないだろうか? (2022年11月30日)
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