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ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん!!!!!
1匹のノウサギが、口いっぱいに何かを頬張って野山を駆けていった。
ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん!!!!!
・・・急がなきゃ・・・!!
・・・急がなきゃ・・・!!
タッタッタタッタッタッタッタッタッタッタッタ!!!!!
口をパンパンにしたノウサギは、山を越え、木々をくぐり抜け、草原を横切り、谷を越え、橋を渡り、車が行き交う道路を必死に死に物狂いになって横切り・・・
タッタッタタッタッタッタッタッタッタッタッタタッタッタタッタッタッタッタッタッタッタッタ!!!!!
・・・急がなきゃ・・・!!
・・・急がなきゃ・・・!!
・・・急がなきゃ・・・!!
・・・急がなきゃ・・・!!
・・・早く行かなきゃ・・・!!
・・・早く行かなきゃ・・・!!
・・・早く行かなきゃ・・・!!
・・・早く行かなきゃ・・・!!
タッタッタタッタッタッタッタッタッタッタッタタッタッタタッタッタッタッタッタッタッタッタ!!!!!
ズルッ!!
「シマッタ!!」
ノウサギは急ぐ余り足元を見てなかったせいか、雨上がりの雨水が残って湿った草に脚を滑らせてしまった。
「ぐはっ!!」
ノウサギが転倒した拍子に、口いっぱいに入れた木の実やドングリを草原にぶちまけてしまった。
「だ、大丈夫?!!」
ノウサギが転倒したその場に居合わせたネザーランドドワーフウサギのなのは、慌てて駆けよってノウサギのぶちまけた木の実やドングリを回収した。
「ねぇ、ノウサギさん。こんなに木の実を口に入れて何処へ行くの?」
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