それでも

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あなたに嘘をつかれた。 ペットが死んだ。 お金が無くなった。 夜空が綺麗だった。 勉強なんか、もうしたくなかった。 余命を宣告された。 みんな家族が死んだ。 家族が話を聞いてくれなくなった。 やり捨てられた。 みんなの期待が重かった。 酷く虐められた。 私の希望に応えてくれなかった。 弟が死んだ。 みんな殺した。 何にもできなかった。 結局愛されなかった。 人形を失くした。 視力を失った。 薬しか信じられなかった。 あなたに裏切られた。 いじめに加担した。 お金を落とした。 僕はみんなの染みだった。 誰も信じられなかった。 ひかりに目を開けられなかった。 背中を押す詩を、いい気になって書いた。 変わらず結局、夜が来た。 それでも好きだ、と言えなかった。 うたた寝ばかりの毎日だった。 死にたかった。 みんなに期待されたかった。 あなたを裏切った。 パソコンが壊れた。 居場所は何処にもなかった。 食べることが辛かった。 ひとりぼっちになっていた。 夜が怖かった。 愛が偽物だと知った。 何でもないよとあの時、言った。 あなたを救えなかった。 みんなが僕を恨んでいた。 また、死にたがりの詩を書いた。 信じてばかりで、裏切られてばかりだった。 勉強ができなかった。 無駄な人生と時間が流れた。 笑顔が崩れる時間が怖かった。 いつまでも空っぽが埋まらなかった。 あなたに見捨てられた。 みんなに迷惑をかけた。 冷たい笑みが痛かった。 大人の振りをした。 責任を何もかも投げ捨てた。 また、死にたいと口にした。 焦りが収まらなかった。 やたらと消えたがっていた。 また秘密を口にした。 生きろ、と無責任に口にした。 愛は総てを解決すると、本気で思っていた。 寝坊した。 また、都合のいい嘘をついた。 嘘かほんとか、自分でもよく分からなかった。 くらい小説を読んでいい気になっていた。 また、君を悪者にした。 快楽ばかりで、あなたに嘘をついた。 愛すること、を見失った。 僕は、僕だと突き通してすべてを失った。 一時的な快楽に、僕は切り捨てられた。 星がとても綺麗だった。 泣きながら横断歩道を渡った。 また、午前を無駄にした。 口角が痛かった。 我儘を聴いてくれなかった。 我儘をもう聴きたくなかった。 辛かった。 それでも 生きていくしかなかった。
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