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ご飯描写練習
もはやTwitter関係ないですが……
食べ物を描く練習です(即興)
*
深い緑のお茶碗には炊き立ての白米がこんもりとよそわれている。
私はよく混ぜた納豆をその上に載せた。キラキラと煌めく納豆が、湯気が上がる白米に綺麗に乗っかった。納豆のタレが微かに鼻腔をくすぐった。
「いただきます」
と、手を合わせ納豆ご飯へ箸を伸ばす。柔らかくアツアツの白米に、冷蔵庫から出たばかりの冷えている納豆が口の中で中和する。少々硬い大豆に風味豊かなタレが白米と絡み合って、数度咀嚼したのち胃の中へ消えて行った。
ほう、と息を吐き、またすぐ手を伸ばす。
あっという間にお茶碗はピカピカになっていた。
米粒一つも、納豆のかけらも、タレの残りもなくなっていて、残っているのは深い緑色のお茶碗だけだった。
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