お題短編集

冬の朝

「冬の朝」をテーマに描写してください。

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　どこまでもしんとしていて、耳が痛くなる。人も鳥も何もいなくて、無色透明に無臭というただ冷ややかで澄んだ空気がそこにあった。それはまるで孤独な宇宙のようだった。
　キシキシと硬くなった雪を踏みしめて私は駅へ向かう。やがて、そのキシキシとした音も透明な空気の中へ溶けてなくなってしまった。