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夕焼け
お題 空音さんには「あなたはいつも笑うから」で始まり、「優しい風が髪を揺らした」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば2ツイート(280字)以内でお願いします。
#書き出しと終わり #shindanmaker
*
あなたはいつも笑うから、私も笑えるんだ。
『5分だけだよ』と西尾先生に許可を貰って久々に屋上に出た。外の空気をうん、と吸い込む。常に管から供給される酸素よりずっと美味しい。
真っ赤な夕日が律の頬を照らす。眩しいのか目はいつもより細い。律がベンチで私が車椅子。同じ目線から見る景色は特別だ。
ずっとこのままでいたい。
「大好きだよ」
そう言うと律はくしゃりと笑った。この甘いひと時がずっと続くといいのに。
「そろそろ戻ろうか」
少し厳しい顔で先生はいった。確かに律の顔色は少し悪く私の動悸も乱れてきた。
体調が悪くなるけれど、律とこの景色をみたい。
ふわりと優しい風が髪を揺らした。
*
文字数少なすぎて……そしてとても珍しく、律ではなく「彼女」視点で書いてみました。
律視点で書こうと思いましたが、最初の「あなた」指定で違うなと思い変更。律は「君」派なので。
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