憂鬱

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憂鬱

「はぁぁぁ…」 ベッドで枕を抱きしめて、大きなため息を零した春は、これからの事で憂鬱な気持ちになっていた。 「お金、そんなに持ってないけどパシられたらやばいな…バイト、始めるべきか?」 ふと呟いた言葉に、またため息をひとつ零した。 春は、案外本気でバイトを検討していた。 「証言をとるために文字で付き合ってることを聞いてくるとか…。ほんっと性格悪い…」 ピロンとなったスマホの通知には、【俺たち付き合ってるのな?】の文字。 春は怯えつつも迅速に返事を送った。 「転校したい…」 誰もいない部屋には、春のため息と本音が零れたのだった。
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