プロローグ

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プロローグ

俺の母親は、外国人だ。 目の色が青くてとても綺麗な人。 父親は、日本人。 黒髪に、黒い目だ。 そんな2人の間に生まれた俺は、オッドアイと呼ばれる目だった。 右は、青。左は黄色。 父親要素はどこいったんだ、そんなことを思ったことは無いし、オッドアイに生まれて後悔したことも無い。 皆、口々に「キモい」だの「変」だの言うが、俺はこの見た目を誇っていた。 この見た目は、両親が俺にくれたものだから。 高校生の俺は、長く伸ばした前髪で目を見えにくくしている。 カラコンで見た目を変えるのは、親から貰った容姿に失礼だと思ったからだ。 俺は、母親譲りなこの瞳を気に入っている。 だから今日も、上書きすることはしない。
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