めるてぃぷりんす

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日渡壮也は、ごくごく平凡な会社員 仕事仕事の毎日で失敗続きもあったけど それもやっと慣れてきた そんな時 職場に新しくメンバーが1人増えたので教育係を任せられた 高身長で優しそうな見た目 なのになぜか吸い込まれるような、惹かれるような目に少しドキリとした 「はじめまして、日渡壮也です。よろしく」 何事もないように自然と振舞った これから指導しながら教えるのかぁ… 頑張らないと…!と自分に言い聞かせ後輩と共に1日頑張ることになった 仕事も終わり帰りの公園で変なぬいぐるみが置いてあるのを見つけた 誰かの忘れ物だろうかと手を伸ばすと ぬいぐるみがひょこっと動き出した 「ひぁっ…?!」 思わず間抜けな声が出る 「な…、生きて…??」 おそるおそるそのぬいぐるみに触れてみるとそのぬいぐるみは今度は喋りだした 「キミ、悪いヤツを倒すカッコイイお仕事しない??」 急に勧誘紛いなことを喋り出すぬいぐるみに日渡は言葉を失う 「あ、紹介が遅れたね…! ボクはミュート わるいことする悪の組織と戦って欲しくてキミに声かけたんだ」 どうかな?? こてんと小首を傾げ日渡に問いかける 「?!…え、どうって言われても…」 急にそんなこと言われていいと言うやつなんているわけない 「大丈夫!魔法少年に変身すれば戦えるよ! 今から能力あげるから変身してみて いつも身につけてるのに軽く唇に当ててみて?」 日渡は自分の愛用しているペンを取りそっと唇に当ててみる 「…こう?」 するとペン先からリボンの束が現れ日渡を優しく包む すると服がだんだん変わっていく 見慣れない服へ変わると 「変身完了だね」 満足そうなミュート ふと自分を見てみると白の軍服でヒールの高いブーツだった 「え?!俺の服…!」 …っ、どういう事だ??! ミュートの方へ近づこうとした瞬間体がぐらりとした 履いたことのないヒールの高さにふらついてしまう 「あはは、その格好とても似合ってるけど、戦う時は転ばないようにしなくちゃね?? あと、さっきキミの愛用してるペンにいつでも変身出来るように魔法かけておいたから悪の組織が現れたらよろしくね」 にこりと笑う その笑みが憎たらしいのったら…! 「いっておくけど、俺はやらないからなー!!?」
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